冬の太陽
夏だと暑いだけのイメージだが 冬だと様々な表情を見せる。 雲を縁取り 日光浴のように強い日差しが 差し込む事もあれば 赤とオレンジの混じったような 力強い朝日が顔を出し やがて青空に見える白い月のように 雲のフィルター越しに うっすらと明るく見える事もある 暑い夏に太陽を敢えて 眺めようとは思わないが 寒い冬だと暖かさを求めて いつの間にか探しており 吹雪いた後に晴れてくると ホッとした気持ちになる。 冬に日が射さない所だと 短い夏の夏至を祝い 灼熱の日光に日々晒される所だと 嫌悪の対象になる。 太陽自体は何も変わらないのに 時期や場所によって 捉え方が異なってくる。 何も太陽だけに限らない。 価値を見いだす所へ 焦点を合わせていく。