三岸好太郎美術館にて
抜けた隅にポツンと建っている。
彼は札幌出身の戦前のモダニズムの洋画家。
31歳の短い生涯だった。
前半の素朴な人物画や風景画から
後半の前衛画風である
ひっかき線で描かれたオーケストラなど
年が経つにつれ、徐々に作風が変わっていく様子が
分かりやすく展示してあった。
こじんまりとした美術館なので、
疲れないで鑑賞できる。
叉、フランク・シャーマンコレクションの
特別展示もあった。
シャーマンは戦後GHQの出版担当官で
藤田嗣治や棟方志功など
多くの芸術家たちと交流があった。
彼らの作品の他にも
藤田嗣治が送った手書きのクリスマスカードや
フミレストラン(店ではなく、家の居間)での
団欒で寛いでいる写真や
英語の交通標識のある国会議事堂前の写真など
当時の様子を見ることが出来る。
今回は美術鑑賞だけでなく、
写真を通じて戦後の状況を垣間見て
社会科見学もしたような気分になった。
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