優勝への試練



全米オープンテニス女子決勝の
大坂なおみ選手の状況は、
2009年アメリカで起こったトヨタ自動車の
リコール時の社長の置かれた状況と重なって見えた
単なるアウェーと言うよりも、四面楚歌に近い。

ウィリアムズ選手もアンラッキー所があるが
主審への重ねての抗議などのペナルティーで
相手にポイントやゲームが入るなど
今まで聞いたことがない異様な試合だった。

アメリカの公聴会に呼び出された
当時のトヨタ自動車の社長は、
名司会者のトークショーの質問で
「普段はどんな車に乗っているのですか」と聞かれ
「いろんな車に乗るよ。車が好きだから。」と答え
その後の状況を挽回した。

ブーイングの鳴り響く会場での
ウィリアムズ選手が観客をなだめた事もあるが
大坂選手も観客を思いやった
優勝スピーチで挽回し、切り開いた。

彼女は度重なる中断の時も、その後の試合の時も
自分を完全にコントロールして、
既に王者の風格を備えていた
そうでなければ、あの雰囲気に潰されていただろう
だからこそ、実力で優勝を掴み取ることが出来たのだ
もし次の機会のグランドスラムで優勝したら
今度は彼女らしく喜ぶ姿をみたいものだ。

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